ローカルメディアサミット2017

昨年2017年11月18日(土)に枚方T-SITEで開催された、 全国のローカルメディアを枚方に集める一大イベント
ローカルメディアサミット2017  presented by ライブドアブログ
の様子をレポートします!
「ローカルメディアサミット2017 presented by ライブドアブログ」は、
初開催のイベント。
 
日本各地で注目を集めるローカルメディア運営者の皆さんに集まっていただき、編集の方針やどのように運営しているのか、継続してやっていくために重要な収益のことなどが聞ける、一日限りのスペシャルイベントとして開催しました。
 
初回の開催となる今回は、枚方つーしん編集部が発起人となって、全国の注目ローカルメディアの運営者さんにお声がけし、企画をし、募集したところ、今ローカルメディアを運営している人・これからはじめたい人・地方 / まちづくり / 地域活性化に興味がある方など、全国から約40名以上のご参加をいただきましたー!
 
参加者の集合写真!1日を通してとても盛り上がりました!

それでは当日の様子を一部抜粋してご紹介して行きます!

会場・当日の流れ・登壇者

【会場】 枚方T-SITE 4階吹き抜けのイベントスペース
 
当日はざっくりこのような流れで開催しました。
 

基調講演テーマ:「ローカルメディアとは」

ジモコロ編集長 徳谷 柿次郎さん

 

 

1982年生まれ。大阪出身の編集者。全国47都道府県のローカル領域を編集している株式会社Huuuuの代表取締役。どこでも地元メディア「ジモコロ」/小さな声を届けるウェブマガジン「BAMP」の編集長をダブルで務めている。最近、長野と東京の二拠点生活を始めたばかり。趣味はヒップホップ、カレー、コーヒー、温泉。 
 
 ▽ジモコロ
 
ジモコロ編集長の徳谷柿次郎と申します。よろしくお願いします。
ざっくり僕の活動と、今回「ローカルメディアとは」というテーマがあるのでそのテーマに通ずる僕なりの考え方をお話させていただければなと思ってます。

ローカルと編集を軸にして株式会社Huuuuっていう会社を1人でやってまして、プラス5〜6人のフリーランスのライター編集者と共に全国を取材しています。

1つ軸としてやってるジモコロは月に100万PV、UUは30万人で、特徴としてあるのが高校生から30代前半ぐらいの人が7〜8割見ています。

WEBのニュースメディアは結構40代50代が多かったりするかもしれないですけど、ジモコロはたまたま若年層の人が読んでくれてるってことで、全国の文化やおもしろい仕事をしてる人をスマートフォン、これもまた8割ぐらいスマートフォンで読まれてるのでそういった人たちに向けて文化を伝えています。
 
2015年の5月に始めて2年半ぐらいなんですけど、僕なりに5つの軸を作ってます。

①47都道府県の「仕事」「地元」を再発掘する。
もちろんテレビであちこち取り上げられてる土地とかもあるんですけどWEBメディアが取り上げてない所がまだあるのでそれを再発掘する。

それを、
②企画・編集の力で「文化(=メディア)」を作る。
メディアっていろんな捉え方ができると思うんですけど文化を作るような気持ちで取り組んでいます。

一番大事にしているのは、
③難しいことをわかりやすく伝える。
意外と世の中のものって難しいことを難しいまま伝えていたりとか、文字離れしてる若い子に地方の課題とか問題を伝えるのはなかなか難しいので最後まで読んでもらえる工夫をしています。

④まだWEBに載っていない情報をアーカイヴする。
さっきの話に通ずるんですけど、やっぱり東京中心に世の中の情報って流れていたりするので地方のおもしろい仕事とか文化とかまだまだインターネットにアーカイヴされてないなっていう印象があったので、気になったものがあって検索したらジモコロの記事が上位に出てきてわかりやすく伝わるっていうものをいっぱい仕込んでおけば、これから仮に若い子が何か興味を持って地元に帰ろうってなって調べた時に地元の記事が最初に出てくる。そういう状態を目指しています。

⑤結果、関わった人たちの生き方に影響を与える ようなメディアになれたらいいなと思っています。
これは僕自身もジモコロを始めてから二拠点生活を始めちゃったりとか、自分で会社を立ち上げたっていうのも、ジモコロのおかげで考え方が変わって今につながっています。

もう1つは取材した人が初めてじゃなくてもスポットライトを浴びてそれきっかけでテレビに出たり本を作ったり、WEBメディアができることって限られてるんですけどやり方次第ではほんとに大きな影響を与えられるっていうのがここ3年やってみて実感しているところです。

一番最初に話題になったのが、静岡でクワガタとタケノコでフェラーリを2台買ったおじさん。
テレビでタケノコ王として紹介されて全10回ぐらいゴールデンタイムの番組に出演して、最終的に武井壮とタイマンするまでに至った人なんですけど、これがまぁ1個ジモコロの指針になった出会いで、静岡の道を車で走っていたらこういう看板が出てきて「風岡直宏がタケノコで日本一の味を目指してます」と、これだけでもインパクトあるんですけど、小さな看板に「固いもも」「クワガタ」って違和感があるワードがあって、これめちゃくちゃ気になるなーと思って別の取材だったんですけど帰り際に寄って話を聞いたんです。

この人フェラーリを買ったって言うんですけど84回ローンでとか結構無理して買ってるなーとか(笑)
タケノコを掘りまくって東京の築地の料亭とかに卸してるっていうすごい圧倒的な努力でビジネスモデルを作っていてそれがすごく成功していると。

見た目こんな感じでタンクトップでなぜか左肩をケガしていて(笑)キャラクターがすごく強かったのでそれをそのままジモコロの記事で再現して、記事の最後に彼の携帯番号載せてほしいって言われたんでそのまま載せてたんですね。彼女が欲しいからっていう理由で(笑)その電話番号があったからテレビ局もすぐアポが取れて出演につながって、それはそれでおもしろい動きだなと。

こういうすごい個性と出会った時に僕の中で一番テンションが上がって、こういったものをもっと見つけていきたいなと思ったきっかけの記事ですね。
 
もう1つ。
『金がないなら稼げ元ヒモの「マッドサイエンティスト農家」が語る人類改造計画』っていうごちゃごちゃしたタイトルの記事があります。
山形の鶴岡ってところでたまたま紹介されて出会ったんですけど、僕が自己紹介する前に、2時間ぐらいずっと1人でわーっとしゃべってくるタイプのやばいおじさんで。
まず目の前で話聞いてるんですけどマイケル・ジャクソンみたいにヘッドセットマイクを付けて、ビニールハウスにもあちこちBOSEのスピーカーを付けてて、全員に俺の話を聞いてほしいみたいな感じで(笑)

そういうテンションで始まって、やってることとしては全国の在来種の野菜、貴重な種っていうのが世の中いっぱいあってそれを代わりに預かって育ててみたいな、農業系では結構すごいことをやっているんです。

日本古来の野菜はすごい生命力が強くて、実際にこの人が作ってる野菜はいいレストランに卸しているそうです。ただ一番気になったのは、足元に2キロずつ重りを付けていて(笑)

「なんで付けてるんですか?」って聞いたら「足が軽すぎんだよ」と。足が軽すぎるから2キロの重りを付けているという謎の哲学を(笑)こういうのはやっぱり僕は気になっちゃうんで写真撮って記事にも埋め込んだんですけど。

僕はこの時初めて出会ってその後活動をいろいろ追っていくんですけど、野菜だけじゃなくてビニールハウス内でポールダンスを女性に教えてるんです。理由を聞いたら「女性の乳首の角度を上にもっと上げたい」と(笑)この人の野菜を350g食べて体の中をキレイにして重力に逆らうっていう運動をするとすごく健康にいいと。あとめちゃくちゃ女性好きなのでこういう活動もやっているという。

普通のテレビとかだとこういうとこカットすると思うんですけど僕はこれも大好きなんであえて残したりとか。あと今度のオリンピックの選手村の寮にこのおじさんが関わるんじゃないかなって話がありました。たぶん本当だと思うんですけど。

すごい個性を放ってるおじさんって裏での活動がすごかったりするので、こういう個性をそのまま記事でわかりやすく伝えるってことをやっています。
 
ジモコロの代表作はザッとこんなところなんですけど、さっき紹介してもらった「小さな声を届けるWEBマガジンBAMP」っていうのも一応ローカルメディアみたいな位置づけです。

CAMP FIREっていうクラウドファンディングのサービスとBASEっていう誰でもECサイトを作れる会社、この2つの合同のオウンドメディアみたいな形で、クラウドファンディング自体地方のおばあちゃんとか子供でもうまいこと企画を立てればみんなからお金を集めてやりたかったことを早く形にできる。
CAMP FIREで形にしたものをBASEで売ったり。

小さな声を拾い上げて光を当てていくことをコンセプトにしていて、そういう新しいサービスってもっと増えていくと思うんですけど、実際使ってみてどうなのとかクラウドファンディングでお金集めてた人って半年後どうしてんのかなとか、そういう点で拾えていないものを取材して形にしていきます。
 
世の中の社会問題とか課題とかいろいろあるんですけどその根っこに何があるのかっていうのを捕まえて、その問いを読者に投げかけるっていうのをやりたいと思っています。

世の中答えのある記事とかノウハウみたいなものって山ほど溢れてるんですけど、そもそもこれってなんでこうなっているんだろう?って問いとして止める記事が少ないなと思って、あえてそういう切り口でやっています。

そこでの差別化っていうのもありますし、答えばっかり追い求めてても本質の部分になかなか近づけないなみたいな。そこの解決を少しでも支援できたらいいなと思ってやってます。

ジモコロもそうなんですけどBAMPもあまり数字にとらわれないで書き手と読者が共に成長できるようなメディアを目指しています。
ということで、僕は普段の仕事の8割ぐらいこの2つのメディアの編集長をやっていて、だいたい作ってる本数でいうとジモコロが僕担当で6本、BAMPが月6〜7本とか、月に12〜15本の取材記事を作ってる状態です。
 
今回のテーマであるローカルメディアの定義というか、そもそもこれだけ多様化してる中でローカルメディアを定義付けするのは難しいんですけど、ざっくり言うとジモコロとか今回来られてる東京別視点ガイドとか雑誌でいうとソトコトさんみたいなところは、全国を対象にしてるローカルメディアである。

で、宮崎てげてげ通信や枚方つーしんは特定のエリアに特化してるローカルメディアです。

ここって結構やり方も違うし、たぶんこれからも何かしら変わっていくと思うんですけど、ここはちゃんと区別して考えないと難しいなと思っています。
 
なんとなく僕なりにメリット・デメリットを書いてみたんですけど、全国を対象にしてるジモコロみたいなメディアはネタが尽きません。
ずーっとネタリストが立っててそれを処理するのが大変みたいな。あと全国を渡り歩いているので全国の人にジモコロを知ってもらえるっていう機会がすごく多い。これはやっていてすごくメリットがあるなと。
デメリットとしては現地に行くので取材がとにかく大変です。2泊3日でとか。どんどんそういう需要があったりするのでそこに応えることが体力的に難しくなってきます。

で、これは3年やってみて本当に思ったんですけど、サイト内の回遊率といいますか、例えば大阪のローカルメディアであれば大阪の人が興味を持って過去の記事を全部読めるんですけど、全国をやってると点で紹介しているにすぎないので、例えば沖縄の人が青森の記事を読むとかなかなかありえないと思うんですよね。

そこが結構意識がバラバラになっちゃうというか、それはやりながら難しいところだなと。これは今後の1つの課題だなと思ってます。
 
逆に特定のエリアに特化してるローカルメディアはどうかなって考えると、やっぱり地元の知名度は高くなりやすいですし、たぶんやればやるほど強くなる。
検索やその土地の人にとって追い求める情報がいっぱいたまっていくのでそこはメリットというか武器だなと。

一方でネタの幅が狭いといいますか、同じ土地をずっとやっているとどうしてもネタがなくなっていったりとか、地域の新聞社の人が全然ネタがなくて毎日探してるみたいなことになっていくのでそこの持続性というか続けるのは大変な部分もあるのかなと。
 
こういうところは今後どうすればいいか?
それは結局続けることしかないなっていう。

1つのエリアでローカルメディアって旗を掲げて5年、10年やり続けるってすごく大変なんですけど、続けるだけで価値は高まっていくと思うんですね。
まぁ圧倒的にやめていく人の方が多いと思うんで。続けるためには体制づくり。要は最初は地域に特化していたのに途中でブレて広告寄りの世界になったりして、お金が見え過ぎたりすると元々のファンが離れるかもねとか。
それをしないための体制づくりをどれだけできるか。
 
あとジモコロでもよく言ってるんですけど熱量・時間をどれだけかけて、それに対しての体力・予算ですね。お金がないと続かないっていうのは今日参加してるみなさん課題としてあると思うので、その両軸をどうやって作るかっていうのがほんとに大事です。

ジモコロは幸い、体力的なところは広告会社から予算が下りてるのでまだやりやすいですけど、逆にその会社さんがもうお金払えないってなったら終わっちゃうっていうところがあって、それは結構難しいところだなと。

最近「文化」って言葉を使いたいなと思っています。どこでも読める情報、メディアの数って圧倒的に世の中で増えていっていますが、「こういう記事はジモコロでしか読めないよね」っていう特別感といいますか。それって雑誌とかのイメージに近いのかもしれないです。

ネコのページはPV出るよねとか数字を出しやすいネタとか切り口っていっぱいあるんですけどそこにあんまりとらわれないで、このメディアでしかこれ読めないよねみたいなものをずーっと続けることでその文化ってものが生まれていくんじゃないかなと思います。

ひらつーさんもそうかもしれないですけど空間とかWEBだけにこだわらないでフリーマガジン作ってみるみたいなそういう横展開。時間も手間もかかっちゃうんですけど横展開していくことによってメディアの名前がどんどん広がっていくと。

ジモコロに関わりたいとかジモコロで書きたいっていうようなライターさんからジモコロでやったらこんなことできますよって言わせるようなものって、ジモコロらしさが読んでる人に伝わっている、それがイコール文化ってことなんですけど、その文化を作っていけばさっきの体制づくりとかもやりやすくなっていくんですよね。

文化があればお金で買えるってこともやりやすくなったりするので、近道しないで遠回りしながら価値を追い求めるっていうことをローカルメディアはやっていった方が最終的にはやりがいといいますか関わってる全員が楽しくなったりするので、それはすごく大事なことなんじゃないかなと思います。
 
では簡単にジモコロが軸にしてる編集の話をいくつかしたいと思います。

さっきのタケノコのおじさんやマッドサイエンティスト農家のおじさんみたいな全国に眠っている個性って実はまだまだいっぱいいて、その人とどう出会うかってところなんです。が、その人をぱぱっと短い記事で紹介するのも別にいいとは思うんですけど、ジモコロはやっぱり8000字〜10000字の記事が大量にあるので、深くそして長いんだけどちゃんとわかりやすく最後まで読める、伝えるってことを大事にしています。

1つ例で言うと、まぁ個性とはちょっと違うのかもしれないですけど、島根県にある「たたら製鉄」っていうのは鉄を作る文化。これってもののけ姫でちょっと出てきたりするような日本の鉄の技術を支えた文化で今でも一部やってたりするんですけど、たたら製鉄って検索しても全然情報が出てこなくて、専門の厚めの本か新聞社が連載した全48回の連載しかない。
地元の子がたたら製鉄に興味持ってその全48回の新聞口調の記事は読めないよねみたいな。だったらジモコロでURL1つでたたら製鉄がわかるものを作ろうと思ってこの記事を作ったんですけど。

実際現状たたら製鉄で検索したら2番目か3番目ぐらいに出てきます。
かつ地元の小学校とかでその土地の文化を教える時にこの記事を読んでもらうとか、実際にこの記事を要約したものをパネル化して学校で教材にしてもいいですか?っていう話があったりして、それはやってみてすごい意義深いことだなと思いました。
 
あとこれはジモコロ独特なところでもあるんですけど、記事の行間や画像でリズムと間を作っています。スマホでみんな読んでいるので、そこのデザイン性ってライターとか編集者が意識しないと最後まで読んでもらえないなと。

いわゆるこの顔アイコンって言われる方式もジモコロ含めてバーグハンバーグバーグって会社が結構メインでやってたりしたんですけど、この会話形式って若い子も読みやすいしテンポが生まれやすいっていうのでジモコロではこだわってずっとやってます。

あと1行2行で収めた方が人の目的には読めるなとか、会話形式だけどこれを5行6行まで文字続けちゃうと結構読み手からしたらつらかったりするので、いかにつらくさせないかって部分で太字にしたり色を変えたり、みんな流し見してるので伝えたい要点にいかに目を留めてもらうか、その要点をわかりやすく伝えて理解してもらうってことを全記事でやっています。

ちゃんと編集を入れた記事はやっぱりじわじわ読まれるというか結構目に見えて変わってくるのでここは手抜かないでやっていきたいなと思います。

僕自身編集長としていろいろ動いていて、土地との関係値を溜めないといいネタって集まらないんですよね。逆に関係値を溜めていけばいいネタが自ずと集まってくる状態になります。

いいネタが集まるっていうのもさっき言った文化、「ジモコロってこういうの好きそうだよね」っていうのを周りの出会った人に理解してもらえると、飲み会の時に「こんなおじさんがいたよ」とか「こういうのジモコロでどう?」みたいなのがすごい入ってくるのでそこはやりやすくなる。
 
そしてもう1つ。
これは今の自分が一番大事にしてる要素で、記事タイトル含めてコピーはすごい重要で絶対妥協しないことです。
記事タイトルには結構クセのあるワードを使っていてそういうのを使わないとなかなか人の目に留まらない。TwitterとかFacebookみたいなSNSから今人の流れを作らざるをえない状況なのでやっぱり目を引くようなものにしたいなと思っています。

例えば「私のパパは”ヨガきこり”」っていうタイトルの記事とか、これ要はライターの女の子のお父さんがヨガの先生と普段本業できこりをやってるっていうインタビュー記事なんですけど、じゃあこれを「長野の◯◯さんのお父さんはヨガときこりをやっていました」みたいな説明っぽい記事タイトルにしちゃうか、いっそ「私のパパは”ヨガきこり”」ってなんかドラマみたいなストーリーがありそうな空気感を出して一人でも多くの人に読んでもらいたいと。

これも間口を広げるっていうテクニックかもしれないですね。

で、もう1つ。
あんまりジモコロって地名とかを入れないようにしてるんですけど、というのは地名を入れるとその土地に関係ある人しか読めなくなっちゃう。これはどうしようもないとこなんですけど。

仮に大阪ってタイトルに入れると大阪に関係ない人には他人事になっちゃうので読んでもらえない。これは全国を対象にしてるメディアの性といいますか、大阪のローカルメディアであればガンガン地名を出した方がいいんですけどジモコロはそうじゃないので、そのままのことをそのまま置くっていうのは難しいなと思っています。
 
例えば、この「ウンコを土に還さない現代生活は、想像以上にヤバかった」っていう記事が最近公開したらFacebookで1万シェア以上されてすごい伸びたんですけど、これってパーマカルチャーの話なんですね。

持続性可能な地球の環境にやさしい取り組みをすることをパーマカルチャーって言うんですけど、僕個人はすごい興味があって話を聞きに行ったんですけど、記事のタイトルにパーマカルチャーって入れた途端にパーマカルチャーに関心のある人はクリックするけどそれ以外の人は読めないなと思って、あえてメインの単語を使うのはやめたんですね。

実際人の排泄物を土に還すのは山を守るってことになっていて、全部下水に流しちゃうと山のパワーみたいなのが弱まっていくよみたいな話なんです。

これは嘘を言ってるわけじゃないので、誰もがなんだろこの記事って思えるようなコピーを考えて記事にしたのが結果良かったんじゃないかなと。こういうような切り口のタイトルがジモコロにはわーって並んでるので、見てもらえたらうれしいです。
 
最後、「ファクト × ファンタジー」。
これは僕が勝手に作った言葉なんですけど(笑)

広く届けるためにこのFF(「ファクト × ファンタジー」)が必要だと。ローカルで取り組みがおもしろくて成功してるところってこの2つが絶対入っています。

ファクトっていうのは数字である事実で、ファンタジーはちょっとおもしろそうな雰囲気ですね。

兵庫県に多可町って町があって、多可町ではこのおばちゃんが地元の地産地消の野菜とか食材だけを使った巻き寿司を作っててそれがすごくおいしくて、車で1〜2時間かけて食べに来る人もいっぱいいるんですよ。それだけで年商が2億。働いてるのは20人ぐらいの50代60代のおばちゃんで、その人らめちゃくちゃ笑顔で働いててしかもそこの根っこの理由がボーナスもらえるからなんですね。
50代ぐらいから雇用されてボーナスがもらえるぐらいいい環境で働いてるんです。

そこの実際に利益が出てるっていうファクトの部分とおばちゃんが「私はカンピューターがすごい」と。勘がいいから雇用して巻き寿司が作れるって言ったから、みんなが知ってる「コンピューターおばあちゃん」のワードを引っ掛けて「カンピューターおばちゃん」みたいなファンタジー感を出してやったらネットでそこそこ話題になって。

地域の町工場が急に利益が上がったとか残業ゼロにした方が結果売り上げが上がったっていう話はなんか夢があるじゃないですか。みんないっぱい働いて利益上げないといけないっていう世界でやってたりするんで。
 
そんな風に自分もなれたらいいなーっていうファンタジー感。
こういったものって地方にいっぱい眠ってるはずなのでそういったものをタイトルにする。それをちゃんと取材の時に聞くようにして記事にするっていうのがローカルメディアってものでいうと、テレビとか全国版の新聞に取り上げられるポイントなんじゃないかなと思ってます。

ということでザッとなんですがこんな感じで以上です。
みなさんありがとうございます。
 
 
 
 

宮崎てげてげ通信 長友まさ美さん

 

 

 
 

■サンワード・ラボ株式会社 代表取締役 「経営者もスタッフも幸せにはたらく会社づくり」をテーマに、企業研修、チームビルディング、エグゼクティブコーチングを実施。宮崎を拠点に、日本全国で、強いチームづくりをとおして、社会問題の解決を行う。 人材育成、組織開発の手法を地域づくりにも活かし、キーパーソン育成、新商品開発WS、まちづくりWSなどを行う。
■宮崎てげてげ通信 会長 自身もプロジェクトチームの立ち上げ、推進を多数行う中の一つが、宮崎の魅力を世界に発信するローカルWEBメディア「宮崎てげてげ通信」(テゲツー!) 人と人を繋げ、宮崎を豊かにすることを願い、取材・執筆・情報発信、チャレンジをうみだす場づくりなどを行う。ジャーナリズム・イノベーション・アワード2016優秀賞受賞。

 

▽宮崎てげてげ通信
(クリックでサイトに移動します)
 
九州の宮崎に特化したローカルウェブメディアで「テゲツー」といろんな人に呼んでいただいています。
「人と人を繋げ、豊かな宮崎を創る」をテーマに2014年5月にスタートしました。

宮崎に観光に来られる方が最初に検索して「あ、おもしろい」って言って読み続けてくださったり、あと宮崎出身の方が県内で「あ、宮崎ってこんなに変わってるんや」って見続けてくださってる方がとっても多いです。

私たちは「自分たちの街を、自分たちの手で創る」ってことをすごく大事にしたいなーと思ってやっています。なんとなく街のことって気になるんだけれども行政の人とかまちづくりの人がやることだよねーっていう風に自分たちがやっても変わんないんじゃないかって無力感があったりするんですけど、いやいやそんなことないよと。私たち一人一人の行動とか選択がこれからの未来を創ってくんだってことを大事にしています。
 
私たちの特徴は大きく2つあります。

1つはWEBとリアルな場づくりをとても大事にしていて、WEBでは一次情報、口コミとかこんなおもしろい人がいるよとかおいしいお店があるよっていうのを自分たちで行って取材をしていくってことをとても大事にしています。

実は全員本業を持ちながらやっている活動なのでメディア関係者っていう人はいないんですね。全員が素人からスタートしているのでライティングとか写真撮影のスキルっていうのを自分たちが学びながらブラッシュアップしていくってことをやっています。

リアルな場づくりっていうところは、人と人をつなげるっていうことを大事にしています。
例えば「テゲツー!寺子屋」という宮崎にこんな人だったらおもしろいかもっていう人たちをお呼びして、寺子屋なので一般的な講演というよりは膝を突き合わせてそこで一緒に学び合うってことをやっています。あとは移住をテーマにしてるところが多いんですが、いいとこだけではなくてデメリットも如実に話をしていくってことをやったりしています。

あと月2回宮崎ダイアログカフェといって、これは宮崎産経大の学生が中心になって運営しているんですけども、私たちはどんな街にしていきたいんだろう、どんな地域だといいんだろうっていうことを話をしながら、そこからアクションを起こしていくっていう活動をしています。ここからアクションを起こしたものをテゲツーで記事にしていくっていうことをやっています。
 
2つ目は、全員が本業を持ちながらやっています。
県庁職員、市役所職員といった行政の職員さんや、会社をやっている人、企業にお勤めしている人や主婦の方もいらっしゃいます。執筆方針が「愛とノリ」。

これだけ握ってまして、あとは宮崎のことで本当にここいいよって心からおすすめするものや人、場所を本人が書きたいっていうものを書いてます。
 
①取材対象への愛、②読者への愛、③宮崎への愛、④自分への愛。

この4つの判断軸をクリアしてるものを編集でリライトをかけながら載せていってるという形です。
地域には本当におもしろいことがあって、地域にとっての日常は誰かにとっての非日常だなという風に思っています。

これはどういうことかというと、私は宮崎出身なんですけど宮崎が大っ嫌いで飛び出したんですね。
で8年前に帰ってきて、こんな何もないところになんで帰ってきたの?っていろんな人に言われたんですけど、それがすごいチクチクとしていてそれをつみだして「あれ?こんなに豊かなところなのになんでみんな何もないとこって言うんやろ」って思うようになったんですね。

それをテゲツーで発信していきたいな、こんなにユニークなとこだよって発信したいなと思ったのがきっかけだったんですけども、私たちは当たり前すぎるとそれが価値って感じにくくなるなと思っています。
 
この当たり前にある足元のものをこんなに素敵なものなんだよっていうのを切り取って伝えていくっていうことをやっていきたいなと思っています。

さっき柿次郎さんが、1つの地域に特化するとネタがなくなってくんじゃないかって言ったんですけど、私はまだ数年なんですけど宮崎はやればやるほど情報が集まってきて、こんなおもしろい人いるよとかおもしろい場所あるよとか住んでいても知らないネタがゴロゴロあって、それこそ取材行きたいリストが山のようにたまっています。

なので、始める前はネタ尽きるんじゃないかなって心配してたんですけど、それは無駄な心配だったかなと思います。
 
テゲツーをやって変化したことなんですけれども、人生がとっても豊かになりました。
宮崎っていうキーワードでほんとにたくさんの人とのつながりをつくれて、県内だけじゃなく県外の人とのつながりもほんとに増えまして、これは信頼資本につながってるなと思います。
 
お金ではないものがすごく多いんですけれども、この信頼資本って目に見えないものなんですけど、実は何かをやりたいって声を出した時にぱっと集まる仲間がすごい増えたんですね。
これは私にとってとっても大きな宝物だと思います。

いろんな人とのつながりを育んでいると私自身の縁も育まれてですね、テゲツー!寺子屋にやってきてくてた人と結婚しまして今年の5月に子供を産みましてとても人生が豊かになりました。

地域も変化しました。チャレンジする若い子たちがほんとに増えまして、今宮崎ではクラウドファンディングとかガンガン立っています。
 
こういうことやりたいっていう若い子たちが出てくると近くの子たちがチャレンジして変化しているのを見ると、「あ、私もなんかできるんじゃないか」ってチャレンジャーが増えるんですね。

いろんな人の人生に影響を与えてるっていうことがすごくうれしいなと思っていて、東京の大学に進学した女子大生が東京で就職するか、宮崎に帰って実家を継ぐか迷ってたんだけれども、テゲツーを見てこんなに宮崎愛を持ってる人たちがいるんだってことを知って宮崎に帰ることに決めました!って帰ってきて、実家を継いで今すごく頑張ってる女性とか、ほんとに人の人生に少し影響を与えてるかもしれないなっていう手触り感のあることがあるととてもうれしく感じています。
 
テゲツーは人と人をつなげ、宮崎を豊かにするってことをやり続けていきたいなと思ってまして、WEBでこんなおもしろいところあるよっていうのを発信したり、あと挑戦する場づくり、ダイアログカフェや寺子屋をやって挑戦する人たちをどんどん生み出していってアクションを満たしていくと。
 
そのチャレンジの種を丁寧に一緒に育てていくと豊かに生きる人が増えていく。
豊かに生きるっていろんな人の定義があっていいと思っていて、そういう人たちをまたメディアで発信していくってことをやっていく、そうすると県外の人たちですね、リモートワークとかふるさと納税みたいないろんな仕組みが今はあると思うのでこんなものを使いながら県内と県外をつなげていく。

これをやり続けていくとどんどん豊かな人が増えていくんじゃないかと小さい実験を繰り返しています。

本当にありたい未来のために今できることを生み出すプラットホームであり続けたいと思っているので、メディアにとらわれずにいろんなチャレンジをしていきたいと思っています。
 
柿次郎さんのお話をほんとにそうだなと思いながら今後ろで聞いてたんですけれども、やり続けると見えなかった世界が見えるんですね。

私も始める前はローカルメディアにこんなに可能性があるとは思わずに何か発信しなきゃっていうのだけでやり続けたんですけど、やってるうちに「あ、私たちがやることってこういうことなのかも」って気付いて、やりながら「こうなんじゃないかな」ってつくられてきたものです。
 
最初はやりたいとかおもしろそうっていうものからやり続けることをやると、私たちのやるべきこと、使命はこれなんじゃないかっていうものが見えてくるのかなと思います。

私たちが楽しむ、そしてチャレンジし続けることで宮崎がもっともっとおもしろい街になっていくといいなと思っています。是非、みなさんにも宮崎に遊びに来ていただけるととってもうれしいです。
 

しがトコ 編集長 林 正隆さん

 

 

 
 

1981年滋賀県守山市生まれ。大学在学時よりWebサイト制作に携わり、デザイナーとして5年間経験を積む。2009年よりWebディレクターとして企画・設計を始める。2010年から大阪のWebマーケティング企業にて、大手鉄道会社ポータルサイトや飲料メーカーキャンペーンサイトなどの企画制作やWebマーケティング支援に携わる。
2012年、地元の滋賀県にて独立し、Webマーケティング専門のプロダクション「プラスエイチ・ワークス」を立ち上げ。同年、“滋賀を自慢したくなる”をコンセプトとしたローカルメディア「しがトコ」を開設。Facebookを中心にSNSでのシェアを設計し、開設1年でファン数が1万人を突破、滋賀県No.1のファン数を誇るメディアとなる。

 

▽しがトコ
(クリックでサイトに移動します)
 
基本滋賀県って全国的に知名度がない県なんですね。
それをちょっとどうにかしたいなと始めたのが、このしがトコです。

運営しているのが私と、編集長は妻がやっておりまして、私はWEBの世界でずっとやってきてて結婚して子供ができたタイミングで滋賀に帰ったものの、滋賀で何の仕事しようかなーっていうのがあったんで独立してWEB制作の仕事をしようというところから始まりました。

妻は元々雑誌の方で書いたりしてたんで書ける人いるんやったらメディア簡単に作れるね、書いてよって妻にお願いして立ち上げました。
 
なんでそんなことをやり始めたかというと、都市部を除く地方は全体的にそうだと思うんですけど、どこの地域にも暮らしでありグルメであり祭りでありいろんないいものがあるんだけれども、そういうのはテレビに扱ってもらわないと、もしくはジモコロさんみたいなところで扱ってもらえたらそれはそれで出てくるんですけど、待ってるだけでは地元情報って届かないんですよね。

新聞はきちんと地元情報を取材してくれるものの、新聞では届かないところがあって、滋賀県って47都道府県で唯一地元新聞がない県なんですよ。南の方は京都新聞に侵食されていて、北の方は中日新聞に侵食されていて。そういうのもあって滋賀県ってメディアが弱いってずっと言われていました。
 
じゃあそれをどうしたらいいんだって考えた時に、地元のローカルメディアが必要なんじゃないかと。特にSNSに特化した広がりを持たせることができればどんどん広げていくことができるんじゃないかと。

でFacebookやTwitter、あと「ことりっぷ」さんとタイアップさせてもらって、そういうところで情報発信したりしています。多くの人に「いいやん」っていう滋賀の情報を届けられるようにしたらいいんじゃないかなと。

そうした時のテーマにしようと思ったのが「滋賀を自慢したくなる!」この一点。
滋賀県の人って滋賀愛はめっちゃ強いくせに滋賀のことはネガティブにとらえてるというか、どうせ滋賀には琵琶湖しかないしみたいなことを言ったりするので、そういう人たちに「でも滋賀っていいところだよ」って言ってあげたら「そやろ、めっちゃいいところやろ」ってどんどんSNSで広げたくなるというところで、テーマを一点に特化してそれ以外のことは載せないと
おもしろ情報とかもいろいろ載せたかったんですけど、滋賀を自慢したくなる!につながるなら載せようという風にルールを決めて運営しています。
 
今Facebookのファン数が40000人に達しました。
2012年から始めてSNSを中心に広げようということで、ターゲットは都市部に住む30代女性。例えば大阪に住んでる女友達に「滋賀めっちゃいいところやから来てよ」って言いたくなる情報を発信していこうというところに特化した運営でファン数も増えてきました。

具体的にどういうことをしがトコで発信しているかというと、一番バーッと広がったのでいうと、余呉湖という湖が滋賀にあるんですけどこの絶景系の写真がカメラマンさんと一緒に行って撮れたのでそれを紹介させてもらいました。
 
あとイベントの紹介とかもするんですけどこういうのは地元の人全然知らないんですよ。
12月に熱気球を使って琵琶湖を横断するというイベントがあって、それってすごい夢があっていいイベント〜!ってなるんですけどなかなかテレビでも紹介してもらえないし、もちろん地元の人も知らなくて滋賀県ってなんのイベントもないみたいになってるっていうのがあるんですね。
 
でもこれって滋賀を自慢したくなる情報なのできちんとSNSで紹介してあげたらみんなシェアするんですよね。これはいいねが2000人ぐらいでシェアが180人ぐらいついたんで。そういうことで自慢したくなるポイントをくすぐる記事を作っています。

他にも地元のイベントであったり滋賀を自慢したくなる部分で例えばドクターヘリの見学会とかでも全国的にもやってるんですけど、見学会できてるっていうのが滋賀県でしかなかったりとか、いろんなカフェがあるよとかいろいろ見てると、滋賀県ってめっちゃええところやんって見えてくることをとにかくやっていこうというのがコンセプトです。
 
最近はインスタグラムも一生懸命やり始めててですね「#しがトコ」で滋賀を自慢したくなるような情報を投稿してくださいって投稿したら、すごい情報・写真が集まってきてて「#しがトコ」で投稿されてるのが、今5万件ぐらいあります。
 
インスタのフォロワー数が今12000人ぐらいいます。
「#しがトコ」が盛り上がってきてるので最近ユーザーさんとかもしがトコ巡りをするみたいな人が増えてきてて、「#しがトコ」で検索して出てくるところってすごいフォトジェニックなところやったりいいとこばっかりなってきてるのでそれを巡って遊びに行くと充実した休みを過ごせるみたいな。そのしがトコ巡りみたいなものもうちもどんどん記事として紹介していこうとやっています。

今はライターが20人ぐらいになってきてまして、メンバーの中でどんどん人が集まってきてるようになっていて、うちももう5年やってるんですが、最近は「しがトコで書きたいんです」が募集で来てくれるようになったので、特別ライターを募集してなくても、ほんとに人には恵まれている状態になってきています。

メンバーのみなさん。
今日参加されてる方はお金どうやって稼いでるの?みたいなところも気になるのかなと思ったんで少し紹介させていただくと、しがトコではいろんな企業コラボをさせてもらっています。

みなさんが幼い頃から使ってきたキャンパスノートあれ滋賀県産なんですよ、みたいなよくわからんような滋賀県自慢を展示会場で紹介させてもらったり、あと滋賀のグッズを売ったりとか。それはしがトコでプロデュースさせてもらってパルコさんからもある程度広告というか企画費みたいなのをいただいてやらせてもらいました。
 
あとは行政コラボですね。
やっぱり滋賀県の地元でやっていると滋賀県がいろいろな事業をされているのとかをどう広げていくかを考えられています。
この滋賀のええフォトコンテストっていうのは、滋賀県でやっていた写真投稿コンテストみたいなのがあったんですけど投稿が1ヶ月に2〜3枚とか全然集まってなくて、じゃあしがトコ一緒にやらせてくださいよっていう感じでやらせてもらって、滋賀県×しがトコってなるとうちも箔がつくんで(笑)

それで月100枚とか200枚とか集まるようになってきました。
 
そもそもの事業の話をすると、僕自身が元々WEBマーケティング事業をやっていて、前職でもWEB制作をしてたのでそこから独立した流れからの仕事も多々やらせてもらっています。

滋賀県で武将といえば石田三成ってCMをやっておられたんですけど、それをWEBでプロモーションをどうするかっていうのをしがトコでやらせてもらってテレビとかTwitterとかでどんどん広がっていきました。
あとWEBサイト制作も含め県の事業をどんどん広げるようなことをさせてもらっているので飯は食えるようになってきています。結局これってWEB制作だけお願いする制作会社は世の中にいっぱいあるんですけど、制作したものをきちんとメディアに載せるとこまでやってくれる制作会社ってそんなにないんですよね。
 
うちの場合は、しがトコさんに頼めばWEB制作もしてくれるけどそれプラスメディアに載せて広げるところまで考えてくれる、だからしがトコさんに発注しますみたいな仕事の依頼がすごく多くなってきました。

ありがたいことにWEB制作の仕事にはもう困っていない状態です。
これはメディアをやってるメリットの一番大きい部分かなと思います。
 
もう一つはPR広告というのを最近やり始めていまして、最近で一番おもしろかったのがふなずしポテトチップスっていうのが先日発売になりました。これは47都道府県各地の味のポテトチップスが発売になっていて、その中で滋賀県の味はなんとふなずしに決まりましたみたいな。

「ふなずし何それ?!」みたいな状態になってたんですけど、それもうちでプロモーションして広げていこうということで知事の発表のところから取材させてもらって、「ふなずしに決まりました!」って投稿したらコメント欄が炎上どころか、カルビーさんは貴重なポテトを何してくれるんや、ポテト不足って言ってたのにふなずしなんかに投資するんやとかそういうコメントとかで埋まったりしまして。

そういうネガティブな情報もありつつ、でもPR記事として子供たちに食べてもらっておいしかったっていうのもちゃんと載せたら、すごい売れ始めて47都道府県で滋賀県が1位の売れ行きになってます。
 
最近やり始めた事業モデルとしては地元の求人広告事業です。

これは滋賀県の魅力をどんどん発信してる中で滋賀県に来たいっていう人がいるっていうのもなんとなく話として聞くようになってきて、ただ滋賀にはどうせ仕事がないと言われるのが一方であります。でもそんなことなくていろんな仕事があるんですけど、メディアに載ってない仕事だったりハローワークにしか仕事がなかったりするんでわからないと。

じゃあそれをしがトコで取材してわかりやすく記事にしていこうということで、例えばこの和菓子屋さんは菓匠禄兵衛さんっていうすごい有名店で今どんどん伸びてきているんですが、そこの仕事情報を載せさせてもらったりっていうのを今やっています。

これはしがトコはたらくっていう名前で滋賀で見つける新しい働き方ということで、しがトコといろあわせさんという会社の2社の共同事業として今後もやらせてもらおうと思っています。これは完全に有料広告として受けるサイトにしています。
 
しがトコは自分たちでおもしろいを思ったものを紹介する、しがトコはたらくは有料で求人情報を紹介するので企業さんに広告出したいって言ってもらったらこっちで出してもらう、そうやって住み分けをしながら今事業を展開しています。

WEB上でどうやって広げていってWEB上でどうおもしろがってもらうのか、特に滋賀の情報をっていうところを考えたコンテンツづくりをやっています。
 
 

東京別視点ガイド 松澤茂信さん

 

 

1982年生まれ。観光会社「別視点」代表。2011年より日本中、世界中の珍スポットを巡りはじめ、「東京別視点ガイド」でレポートしはじめる。現在巡った珍スポは1000ヵ所超え。2016年1月に観光会社「別視点」を立ち上げる。

 

▽東京別視点ガイド
(クリックでサイトに移動します)
 
東京別視点ガイドは、東京ウォーカーやるるぶといった大手の観光ガイドがあまり積極的に打ち出さないような観光スポットばっかりをWEBメディアで紹介するというサイトです。

自分の略歴としましては、大学を卒業したのが2006年でその翌年に友人3人で高円寺でカフェの共同経営を始めました。
週末に何かしらイベントをして集客するようなカフェだったんですけど、友人2人のうち1人が出会い系パーティーがすごく好きでそればっかりやっていて、もう1人はDJパーティーをやると。
かたや自分は虫とかゲテモノを食べるイベントなどをやっていたものですから、お互いがお互いのお客さん層にすごく悪い影響を与えはじめまして、ずっと続けてたらえらいことになるなっていうことで自分は2年間やって辞めました。

その後に貸金業のアコムの派遣社員としてテレオペやりながら東京別視点ガイドを始めまして、2年ぐらいしたらそこそこPV数も伸び始めて他の媒体からライターとしての仕事が結構入ってくるもんですから、実家に住めばなんとかなるかなと思ったんで会社辞めて実家に住みつつ専業になったと。

それをずっと続けてきたんですけれどもネットに書くだけだとおもしろさが全然伝わりきらんなと思ったもんですから、そこに実際連れて行きたいということで昨年観光会社立ち上げてバスツアーなり2時間3時間の歩きのツアーなりでそこにお客さんを連れて行くということをやっています。

会社って言っても組合にしてるんですけど、組合員3名とアルバイト1名の4名でやっています。
 
だいたい今月で50万PVぐらい、Twitterは10万フォロワー超えていてFacebookは6000Likeみたいな。

ニッチな情報ばっかり上げてるんで一時期まで全然PVも伸びないしTwitterも大して拡散されなかったんですけど、ある時Twitterめちゃくちゃコツ掴んでですね、こうやれば馬鹿みてーに拡散されるなっていう方法がちょっとわかったんで。

実際に自分たちが紹介してる珍スポットってどういう場所なんだと、そういう変わった場所のこと珍スポットって呼んでるんですけど、どういう所なのか具体例3つ挙げてご説明いたします。
 
まず新橋にある「居酒屋かがや」ですね。

ここ僕海外とかも含めて1000個以上行ってるんですけども、中でも一番好きな場所です。
情報を探す時にぐるなびとか結構見てるんですけどリンクばんばん辿っていったらこのページに飛びまして、ありえないじゃないですか、こんな幼稚園児が描いたクレヨン画みたいなのをトップページにするっていうのは。

これはなんだと見ていったらピックアップ写真がこのようにふざけてるんですよね。ぐるなび載せるの月に何万も何十万もしてることですからそこでふざけるというのは相当なことだなと思いまして、すごくいいなと。店内写真というところをクリックするとこの画像が出てくるんですね。これ店長の若い頃のコラージュ写真。もう頭がイカれてるんじゃないかと思って行くことにしました(笑)

で行くと店長が必ず一組来ましたらリモコン型のアンパンマンなんですけどその上におしぼりを乗っけまして、アンパンマンマーチを1曲歌いきってからリモコンを操作して各テーブルにおしぼりを届けると。これ必ずやります。

なので混んでる時全テーブルにおしぼり回すだけで15分ぐらいかかるんです。
めちゃくちゃ時間かけます。

で箸置きをくれるんですけどこれキン消しとかバーってある中から好きなやつを選ぶんですね。でそれぞれ正しい置き方が決められてましてこのアシュラマンみたいなやつだったらこの手と手の間に挟むと。これ以外の置き方すると真面目に怒られます。
 
ここの特徴としてはコース料理しかないんですけれども4コースぐらいありまして、そのコース名というのが「あーやっと仕事終わった。おなかペコペコなんだ マスター、おいしいもん、たくさんたべさせてよ、お願い」コースっていうのが例えばあるんです。

これ今みたいに棒読みだったら全然気持ちが伝わってこないから出せないって言われます(笑)
気持ちが伝わるまで本気で頼まないとダメでやり直しを食らうんですけど、常連になってくると結構できるようになっちゃうのでミュージカル調でとかどんどん厳しい制約がついてくることになります。

かがや最大の特徴としてはドリンクの持ってき方を選べるんですね。
持ってき方っていうのは日本、ブラジル、中国みたいな感じで各国別で6カ国ぐらい選べまして、例えばこれ日本を選んだ場合なんですけどものすごいしっかりとした日本舞踊を5分ぐらい待ってからドリンクを持ってきます。

これ悪ふざけの感じじゃなくて後々店長さん取材した時に聞いたらお母さんが日本舞踊の先生をやってたということでしっかり踊れる人なんですね。
ここの何がすごいって店長さんですねやってる時はテンション高いし声も張るんですけどそれ以外はずっと真顔なんですね。無表情。

で厨房の奥に料理係のおばちゃんがいるんですけどこの人も1回も笑わないでずっと真顔でこうやって客席見てるんですよ。
だから妙な緊張感が客席にありまして笑っていいのかなんなのかよくわからないみたいなすごく不気味な空間が2時間繰り広げられると。

ここ何回も行ってて本当にこの店長さんがまじでやばい人なのかわからなかったんですけど、話を聞いていくとものすごくロジックで考えておもしろいこと突き詰めている人で、例えばその持ってき方にしても常連さんが例えば「ジンバブエ入れたらどう?」みたいな提案をされたんだけれども、これはそれぞれの国の共通認識がみんなの中にあってそこから崩すのがおもしろいのであって、ジンバブエの共通認識がないからそれは笑いにならないって言っててめちゃくちゃ考えてるじゃねーかと思ったんですけど。わかってやってるんですこの人。

あの方50歳なんですけど大学卒業してすぐにやり始めたんでもう20何年間これやってるんですね。
今でこそ自分たちみたいなこういうのが好きな人たちが発信していくような場になってるからいいんですけれども、最初の頃ってかがやってチェーン店でもあるんですね、同じ名前の漢字のバージョンの居酒屋が。

それと間違えて来た上司部下がものすごく、まぁドリンク持ってくるまで30分ぐらい余裕でかかりますからふざけんじゃねぇってクレームになっちゃって結構怒られて帰るみたいなパターンが頻発してたんですって。それでもこれをやり続けるっていうところがマジで熱いぜって思うんですよね。
 
珍スポットを自分の中で定義してるのは「人間の精神がありありと具現化した場所」だとしていて、言ってみればコンビニとかそういった商業的な施設って店長さんの意向も反映されてますけど、こうしたら儲かるんじゃないかとか効率化を求めていって思い以外の部分もかなり入っていますけど、こういった所は思いが何もないんですね。

別に儲かろうとか思ってないから。でもそれが人気になっていって次第に儲かるようになってるっていうその熱さがめちゃくちゃ僕は好きで取り上げてます。これは人系の珍スポットですね。店主がやばい系の珍スポット。

次のカテゴリとしては、これ岐阜にある養老乃瀧の近くの「養老ランド」っていうテーマパークなんですけど、これは一時期めちゃくちゃ盛り上がってたけど次第に衰退していってそのギャップがおもしろい系の場所です。どうすごいかと言うととにかくここ人全然来ないんでインフォメーションセンターも人件費削減のためにぬいぐるみなんですよね。何も聞けねぇと、インフォメーション聞き出せないっていう場所なんですけど(笑)

ここ自分行った時は自分の他にもう1組しかお客さんがいなかったんですが、係員さん各アトラクションに1人1人付ける人件費がないということで自分の後ろ10mぐらい離れてずっとついてくるんですよ。

尾行するタイプのスタッフで、ちょっと気になって写真とか撮ってると乗るのかな?ってなって近づいてくるんですけど乗らないんだってわかるとまた離れていくと。その繰り返しですね。
でも気づかせないようにしてるってところは気遣いがあるなと思うんですけど。

ホームページ見てみたらめちゃくちゃレトロな感じで、イベント欄を見るとスクロールがあるんですけどかなり下の方まで伸びてるんですよ。だからめちゃめちゃイベントやってんなと思って下の方にずらしていったらなーんもない。空白のページが3分の2ぐらい。これぐらいは消してくれと思ったんですけど。

あと動物ふれあい広場というのがあってもろチーズが描いてあったりっていうところもまぁいいんですけどね。いろんな動物がいそうでおもしろそうだなと行ってみたら、こんな感じで家で飼ってるような犬しかいないんですよ。動物って大きく出てるのに実態は犬ふれあい広場なんですね。

便所なんですけどもうすぐそこに見えてるのに2つも看板がある丁寧さ、これ何なんだと。UFOキャッチャーみたいなプライズにはペットボトルにタダでついてくるおまけを入れてるっていうふてぶてしさがあるんですよね。お面売場もあったんですけどそこに正義の味方の側が1人もいないっていうなかなか珍しい品揃えでございました。てな感じでここも普通のトーンで行ったらなんだここはと。

人もいなくて寂しくてろくでもねーとこデート来ちゃったなって捉えてもおかしくないんですけど、これも別視点で捉えれば友達と行ってこんな風にツッコみながら見て回ったら最高におもしろいよねっていう風に捉えております。
 
もう1つのバージョン、これは青森にある「キリストの墓」っていう場所で、上に行くと「大石神ピラミッド」っていうのもありましてすごい壮大な交通看板になってるんですけど。

何かって言うとこんな感じでキリストの墓があります。
奥がキリストで手前が弟のイスキリっていう聞いたこともないような人物の墓なんですけど、一応説としてはゴルゴダの丘で処刑されたのは弟のイスキリでキリストは生き延びて青森まで逃げてそこで死んだっていう設定になってます。

キリスト俳句コンテストみたいなのを毎回やってるんですけど、これ大賞作品ですね。キリストっぷっていうお土産屋さんがありましてミニストップのすごいパクリなんですけど、営業時間も10時からっていうのが十字架らってすごいうまいんですよ。

何売ってるかというとしいたけストラップとかしいたけバーガーとかやたらしいたけ推しなんですけど。4回ぐらい自分行ってるんですが最近「キリストランチ」っていうのを始めまして450円で。

こんなの始めたんだなってTwitterでアップしたところ、ものすごいうまいリプライが飛んできて、「まさに召しや」って書いてあったんですよ。これは言ってみれば非常に胡散臭い場所だとは思います。

キリストがほんとにここで亡くなったかというと信じる人次第だとは思うんですけどこういった場所って結構他にもあって、福島にもUFOふれあい館っていうUFOがすごく下りてくる丘があってそこに博物館みたいなのを建てちゃったんですね。

ここもそうですけど何十年もやっていてキリスト祭りみたいなものを毎年盆踊りみたいな感じでやってるんですよ。そうなってくるとたしかに物理的な実態としてキリストは実際ここで死んでないかもしれないけど文化としてのキリストは確実にここに立ち上がっていて、地元に住んでる人の心の中の何かしら虚像のキリストがここに間違いなくいるのでそれはそれでいいんじゃないかなと自分は思っていて、そういったところも別視点だって言って取り上げております。

では具体的に街巡りみたいなツアーはどういうことをやっているかと言いますと、まぁ自分がガイドに立って珍スポットを巡るっていうのもやってるんですが、それとは別にまた違うマニアの人をガイドに立てましてその方のフィールドワークを兼ねていろいろ巡るというツアーもやっています。

例えば「片手袋」。路上に落ちてる手袋ってやたらとあるじゃないですか。
あれを10何年間欠かさず写真に取り続けてる方がいらっしゃいまして、その方にやっていただいたツアーがこれです。
その方はもう手袋に呪われてるっておっしゃってるんですけど、最初は撮れたらうれしいみたいな感覚だったのが次第に撮らないと罪悪感にさいなまれて仕方がないって言うんですね。どれぐらい呪われてるかと言うと終電で帰ってきてタクシーに乗って家まで帰る途中にうっかり車窓から落ちてる手袋を見つけちゃったんですって。
で家に着いたものの俺はあれを撮らなくていいのかとずっと考えてしまって、結果自転車で1時間かけて戻って撮って帰って寝たって言ってました。
だからうかつにバスとか乗った時に外見れないんですって。見ちゃったら途中下車しなきゃいけないから。それぐらい欠かさず撮ってるという方です。

その方、分類図まで作っていて一番大事なところは放置型と介入型の分類なんですけど、落とした人以外に誰も触れてないものを放置型、落とした人以外が触って例えばこういう所に引っ掛けると、そういうものを介入型としております。

こんな分類して何になるんだと思うかもしれないんですがこれで結構いろんなことがわかりまして、介入型っていうのはたいてい落としたものを見つけやすいようにしてあげようとか踏まれないようにしてあげようっていう優しさの表れなんですね。

なのでたいていはファッション系の手袋が掛けられがちなんですよ。誰かが大切にしてそうだから。だけど蕎麦屋さんが本業なのでよく築地に行くそうなんですが何年間も築地に通って写真を撮り続けていて、ある時築地はやたらと軍手の介入型が多いって気づいたんですって。

それはなぜかと言うと築地の人たちの軍手って人の手に合う合わないがかなりあって、それぞれ好きなやつを買ってきてるんですって。だから築地の職人さんたちにとってはファッション型よりもむしろ軍手をなくすことの方がマイナスだと。で誰か困ってるだろうっていうので介入してあげるんですって。

だからこんな感じで場所によっても介入放置されるものが違うかったりとかするっていうお話とかをしていて、めちゃくちゃ見つけるの早くて5mぐらい離れた所からあったって言って近づくまで誰も気づかなかったんですけど。

これ都会だと引っ掛けようと思っても引っ掛ける場所がなくて掛けるとなったら室外機ってものすごい要チェックポイントなんですって。それをわかっているからそういうとこばっかり重点的に見ていてめちゃくちゃ見つけるの早かった。

これ実際に見つかったものの1つなんですけど、すごく人気のお好み焼き屋さんの前に落ちてたやつです。これはわからないけど介入型じゃないかって言ってて、揃ってるししかも歩くんだったら下のヘリを歩くからあそこに落ちるのはなかなかないと。でちょっと踏まれないようにしてあげたいけど掛ける所もないからあそこに上げたっていう緩やかな介入じゃないかっておっしゃってました。こんな感じで話していたら1つの手袋で20分30分話すんで2時間経過したと。

まぁこんな感じツアーをやっていて、同じまちを歩いていても視点が違えばいろいろ発見があるんだなっていう活動をしております。
 
自分たちが最近力を入れてやっている活動としては1ヶ月住みます会社っていうのをやってまして、実際9月12日から1ヶ月間福島県猪苗代町に温泉旅館に協力してもらってずっと住みながら取材しまくると。

取材してそれを記事としてアップもするし、実際に飲み会などイベントも開いて連れていってくれます。
 
1月には一泊二日のバスツアーもするんですけどそんな感じでリアルとネットを組み合わせてその場所を掘り起こすという活動をしています。これはDeapsさんっていう地図アプリの会社がタイアップしてくれてスポンサーになってくれてやれることになりました。

12月の半ばぐらいからは東京の離島11島あるんですけどそこを巡りながら1ヶ月間渡ります会社っていうのをやりまして、だんだんもう事務所にいないような状態になっていて猿岩石みたいな会社になってきているという感じです。

枚方つーしん 原田一博さん

 

 

1981年大阪府枚方市生まれ。2008年株式会社morondo創立。学生時代より株式投資をはじめ起業するまで個人投資家として過ごす。2008年に起業し、10年より「枚方つーしん」を本田一馬(共同経営者)と運営。2015年枚方市総合計画審議会委員。
「枚方つーしん」(通称ひらつー)は大阪府枚方市に特化したローカルメディア。月間約240万PVのウェブサイトのみならず、リアルでのコワーキングスペースの運営やマルシェの開催なども手がける。

 

▽枚方つーしん
(クリックでサイトに移動します)
 
枚方は大阪と京都の間にあるまちって言われてます。
人口40万人で関東で言いますと横須賀市ぐらいの人口です。
世帯17万、面積65k㎡、枚方といえばご存知の方はひらかたパークですね。
最近V6の岡田くんがひらパー兄さんということで結構ネットニュースで全国に配信されてそれでだいぶ枚方って知っていただけるようになったのかなと思います。

枚方はまいかたって呼ばれることも多くて、僕達も初期の頃のエイプリルフール企画で枚方つーしんをまいかたつーしんに変えて1日限定でやったんですけど、枚方から外に出た枚方出身の方とかにすごい反応してもらえてそれがシェアされて、そういうことを毎年やってたらついに今年枚方市がまいかたちゃうでってことで市まで一緒になってまいかたっていうのをネタとしてやれるようになったんでそういうきっかけ作れたんかなって若干思ってます。

枚方出身の有名人は岡田くん、COWCOWさん、森脇健児さん、Janne Da Arcさん、アンダーグラフさんとかになります。あと枚方はツタヤ創業の地で枚方にツタヤ1号店ができて全国に広がっていきました。

枚方つーしんは地元市民にしかわからない雑談ネタを配信するローカルメディアです。
最近ローカルメディアという言葉を使い始めたんですが、それまでは地域情報サイトという言い方をしてました。

これも9年間通してローカルメディアというのが1つのジャンルになったんじゃないかなと思います。
今僕たちは1日平均7本、月間約210本のオリジナルニュースコンテンツを配信しています。
 
枚方つーしんといえば一番知られてるのは開店閉店情報です。
ほんとにみなさんが家族や友達と雑談するようなことを配信しているのが一番人気のコンテンツになります。そしてグルメですね。これもぐるなびさんとか食べログさんとかに載ってるメジャーな所よりも地元ならではのなかなか入りにくいお店、前通ったことあるけど行ったことないお店にできるだけ行ってメニュー、価格、どんな人がやってるかを伝えるように作っています。

あと枚方の話題は新聞に出るようなものではなくてまち全体の話題、みなさんが共感共有できるような話題を提供しています。
 
現在アルバイト含めて16名のスタッフで、枚方つーしんだけではなくコワーキングスペースやイベント事業も運営しています。編集スタッフは企画して取材して記事作成してアップしています。

どれぐらいの人に見ていただいてるのか。最近紹介していただく際に、最大289万PV、月間UUが45万、すごく大げさに言うと枚方市民全員が見ているという言い方をしています。
 
実感として小学生からおじいちゃんおばあちゃんまでまさかこの人が見てるの?!っていうような方からひらつー見てるとか、僕ですらあんまり覚えてないマニアックな記事の話とかされて、ほんとにそれだけ地域に根づいてきたのかなと思います。

アクセスも順調に増えてまして2010年から法人としてやるようになったんですが年々着実に積み上がってるような形です。最近は検索の時代からSNS経由の時代へって言われてるんですがそれはすごく実感しておりまして、まずアクセスが増えた第一段階、大きく伸びた要因としてスマートフォンが普及してきたというのがあります。

PCだとパソコン開いてネットつないで見ないといけなかったのがスマートフォンは簡単にいつでも見られますし、みなさんの隙間時間で見ていただいてるのが大きく伸びた要因で、隙間時間にしんどくなく見ていただけるコンテンツを配信しているというのがうちの大きな強みでもあります。
 
今Facebook、Twitter、LINENEWS、そして最近Instagramに取り組み始めました。
「枚方つーしん見てるよ」って言い方をされずにFacebookで見てるよとかTwitterで見てるよとかLINEで見てるよとかそういう言われ方をするので、複数の所で運営していくっていうのは今後の流れになっていくんではないかと考えてます。

それぞれのSNSによって読者さんが違いますし見方の経路が違うっていうのは最近すごく実感しています。読者データは全体的に弊社の場合、女性の方が多いのかなと思います。

年代的には30代40代の層が非常に多くて、ネット配信なので若い年齢層が多いと思われがちなんですが、枚方に住んでる若い子っていうのはやっぱり地元というより大阪京都に遊びに行くんですね。

それがだんだん結婚して家買われたり子供ができたりってなった時に初めて地域での活動時間が多くなりますんで、生活が枚方に根付いてくるほど見ていただいているのかなと思っています。

枚方つーしんを見ていただいてる方の90%は枚方に関連する方で、枚方に住んでない方でも家族や友達が枚方出身とかそういう枚方つながりの影響で見ていただいています。
 
これが閲覧タイムのデータなんですが、通勤時間・移動時間で最初アクセスが伸びます。次が昼休み。お昼のランチを待たれてる時間とかに見ていただく。その後帰宅する時間、電車の中とかで見ていただいて、最後自宅で寝る前とかに見ていただいてるのかなと。

ここに合うコンテンツ、読んでてしんどくない、重くないコンテンツを出して行くっていうのがうまくハマるとアクセスはどんどん伸びていくのかなと感じています。

うちの元編集長の本田一馬はウーマンラッシュアワーの村本さんの元相方で、最初元芸人がやってるということで認知していただいて、広報ひらかたから始まってテレビ、雑誌、新聞等で取り上げていただきました。
こういうのをフックにしながら枚方つーしんというのが広く知られるようになって、一度知っていただいたらほんとにみなさんの身近な地域のネタなのでリピート率が非常に高いのでどんどん読者さんが集まっていってます。

こういうローカルメディアはSEO対策大事かってよく聞かれるんですが、結局検索って「枚方 ランチ」とかキーワードでしか訪れないのですぐ離脱しちゃうんですね。1回来たらそれで終わり。でも僕らみたいな日々の情報っていうのは1回来て知ることによって定着してくれるんですね。

最初はそういうキーワード検索かもしれないですがその後っていうのは「枚方つーしん」とか「ひらつー」とかブックマークとかそういうブランディングできているものであればそこからの経路になってきますのでそういうのが非常に僕たちの強みでありここまで伸びてきた大きな要因かなと思います。

実際の記事を少しご覧いただこうかなと思います。
これ開店情報ですね。僕たちの特徴って断定しないことなんですよ。「◯◯がオープン」じゃなくて「◯◯がオープンするらしい」というようなちょっとふわっとした言い方をしてゆるい感じをすごく大事にしてます。

枚方の話題がテレビで紹介された時は著作権の関連が今非常に厳しいのでうちのスタッフが頑張ってこういうイラスト風にして工夫したりもしてます。

あと枚方坂道ランキングという企画は、枚方はすごいしんどい坂が多くてどこが一番しんどいのか探してみようっていうので始めて、これはただスタッフが全力で坂を走って最後その坂の角度を測るんですが、僕たちが思ってる以上に反響がすごくて、うちの家のこの坂はもっときついとかここの坂に来てくれっていうような地域の人から反応があるっていうのがすごくおもしろいです。だから毎回パターンを変えてます。

あと2人で3000円っていう予算を決めて飲みに行くっていう企画も僕たちが思ってる以上に絶対ひらつー見てないやろっていうようなおっちゃんとかにすごく刺さりまして、例えばこのお店、僕も枚方に住んでてずっと気になってたんですけど何屋かわからないし入るのすごい怖いんですよね。
こういう所に行ってみて、そしたら中思ったよりキレイやったんですよね。でライブもできる。そういう最初の興味から入っていく。
で2人で飲みながらアイコン形式の会話が進んでいって最後3000円で収めるんですけど、読者さんもマネて3000円に挑戦したり、そういう風に1つのコンテンツが僕たちが思いもよらなかった広がりをもたらすということと、地元って自分たちが10年20年30年住んでても知らないことってものすごい多いんですよね。
その最初のきっかけを作っていくっていうのは開店閉店情報もそうですし、いろいろな企画として紹介することによって発見というか新しく知って行動することにつながるきっかけになるっていうのが大きいです。だからそういう意味で言うと、雑誌に載るような有名店とかきれいなお店っていうのは割合で言うと比較的少ないです。

枚方つーしんの収益については広告記事で得ているんですが、広告記事を作るにあたって最初に気をつけたのが読んだ時に広告だなと思われるのがイヤだなと思ったんですよ。

結構初期の頃WEBメディアさんとかでも明らかに記事のテイストが違ったり見た感じでPR記事っていうのがわかってしまうものが多かったんですけど、そこをできるだけなくして広告だとしても読んで楽しい、読んで少しためになったなとか参考になったなとか感じていただきたいと思って作っています。

広告の時だけ頑張ってすごいきれいなもん作っても引かれるんですよね。やっぱり通常記事との差が出ちゃうんで。だからここのアイデアと発想と視点ですよね。

視点を変えることによっておもしろく楽しめる、広告っていうものを1つのコンテンツとして、やっぱりお金いただいて作れるんでここしっかりと作らないとダメですし、ここがあるからこそ他の記事であったり日常の活動ができるのでこの辺すごく大事にして作ってます。
ほんとに1つの企画から大きな広がりを見せるというのはやってておもしろいです。

売上については近年すごく伸びてきています。
初期の頃は結構大変やったんですけどこれだけスタッフが増えて事業としてやっていけるというのは継続ってすごい大事やなと思いましたし、枚方つーしんで食べていくって決めていろんなこと改良したり、それから枚方つーしんはローカルの枠に囚われた活動をするんではなくて自分たちの中では壁を作らなかったんで初期の頃からアーティストさんや映画監督さんなどにインタビューができたり、大きな企業さんから話をいただいたり、そこからまた広がりを持つことができて、やっぱり行動するって大事やなって一番思います。

今自分はこのレベルだからもうちょっと大きくなったらしようと思ってると大きくならないんですよ。
何か1つ不可能なことの一歩上へ行くと売上も伸びてくる。僕たちも自分たちの規模から毎年無理してます。それを積み上げてくることによって今一つ一つ作れてるって思いますので、みなさんも今の自分の規模がどうとかではなくて目指されてるとこですよね。

そこで今できることを一気にやっていかれたら自ずと成長もされると思いますし、続いていくかなと思います。
 
枚方つーしんはメディア事業の他にコワーキングスペースとイベント事業をしています。
エリアを特化してやる事業者さんの場合、この3つは非常に相性がいいと思います。

メディアはまず情報が伝わらないと人を集めることも人とつながることもできませんので情報発信するというのはすごく大事です。
情報発信の場っていうのは媒体であったりネットであったり形のないものなので人が集まったり何かするリアルな場所が必要になってきます。これはコワーキングスペースでなくてもいいと思うんですが場所を持つっていうのは大きな強みになると思います。

最後にイベントですね。イベントはわかりやすい集客です。
このローカルメディアサミットそうなんですが1つのテーマでやることによってみなさんが集まる、こういうものを仕掛けられるものが社内にあるとすごく強いです。

この3つがあると資金の問題や人の問題等あると思うんですがうまくマッチしてくると基本的にエリアでできることはほぼほぼできるかなって思ってます。売上的に言うと枚方つーしんが8割9割を占めてるんですが弊社はこの3つの事業に力を入れて取り組んでいます。
 
 
 
 
 

トークセッション

続いて、それぞれの5メディアの自己紹介が終ったところで、午後のテーマトークワークショップに向けて、登壇社5人とMCのほんちゃん@ひらつーによるトークセッション。
 
  
MC:今回全国対象のメディアと地方に特化したメディアがうまく混ざったなと思うんですが、実際にやってる人たちはどれぐらい意識されてるのか、難しさってどのぐらいあるのか気になったんですけど、例えばしがトコの林さんは滋賀に特化されてますよね?

林:完全に特化してます。広がりの部分で言うと言っても滋賀県民130万人がターゲットになるんで、全国民の中で言った時に知れてる数の部分に対しての訴求になってくるところがあるだけに、デメリットの部分ではそこがあるかなと。

長友:でもさ、枚方市だけに特化してあれだったら夢あるよねー!

MC:滋賀県、宮崎県は県ですけど枚方市は市ですもんね。ひらつーさんは市に特化して苦しいなと思うことはなかったですか?
 
原田:いや全然それはなかったですね。やっぱり深掘りですよね。年に1回自分ちの近くのものすごいコアな記事に出会った時僕もそうなんですけどすごいテンション高まるんですよ。それだけであと1年間ひらつー見れるんですよね。離れた所の記事はへぇ〜で終わるんですけど。

MC:逆に全国を相手にしているとネタのチョイスってすごく大変じゃないですか?

徳谷:そうですね。もうどうしようって思ってますね(笑)日本が広すぎて。
移動もあるんですけど出会った順にしか記事を作っていけないので、例えばお仕事でこの土地行ってほしいっていうのを入れすぎるとそっちの記事ばっかりになって、本来自分が一番好奇心強くやりたいのができないとか。
だから気が狂いそうですね(笑)
要は全国をやるって難しいですし、いくら日本に1億人いてもジモコロを1億人が見るわけがないので、どっちがいいのかちょっとよくわかんないです。行ってみないとわからないし3年やっててまだ47都道府県行けてないんですよね。

林:滋賀は来られました?
 
徳谷:僕は行ってないんですよ。滋賀出身の人に書いてもらった滋賀の記事はあるんですけど。その点でも松澤さんは1000ヶ所、1000ヶ所行くと髪の毛そうなっちゃうんですか?(笑)

松澤:はい、なります。

自分もそのネタで言うと、ネタ自体っていうよりもそのネタをどう扱うかが最近結構難しくて、自分のああいう扱い方ってハッキリ言って何割かはバカにしてます。

それはもう言い逃れできないと思うんですけどそれを上回るリスペクトがあると思ってるんで、バカだからおもしろいもんだからバカにしてないなんてとても言えないんですよ。

1ヶ月福島に住んでるとトラブルがこことここで起こってるとかもっと人を呼びたいとかいってきてるけど結構なんかあるぞみたいな。

それを自分たちがどこまで踏み込んでここを変えていこうってつもりなのかっていうのが結構問われ続けてて、今までのスタンスを崩さないんだったらそのトラブル込みででもおもしろいよねっていう野次馬根性でいくか、トラブルと思ってるから解決させなきゃいけないのかどうなんだろうなっていうのを1ヶ月ずっと考え続けてるような感じ。

結果、冷徹と共感の間というか一種知らねーよというのと、とはいえやっぱ感情乗ってきちゃいますからそれはそれで好きって気持ちも乗せつつ、いいバランス取ろうかなと思ってるんですけど、そこ難しいなっていうのは、その地方でやってると応援一辺倒でいけるじゃないですか。
どうなんですかそこは。どう取り扱われたらうれしいですか?

MC:ネタとの距離感ですよね。

林:それは地元でやっててもたぶんそうで、うちは滋賀を自慢したくなるっていうところでポジティブな表現でやっていくことを主に置いてはいるんですが、そこできれいごとばっかり書いててもっていうところがあるし、じゃあいかにおもしろく見せていくかっていうところがあって、そういう時に滋賀を完全にディスる記事は書けるんですけどそれって何か違うし。そのバランスっていうのは中でも気にしてる部分があります。
長友:根底に愛を持つっていうのがすごく大事だなと思っていて、(東京別視点を)見ててすごい愛があってクスッと笑えたりユーモアがあるから私は不快感を全然感じなかったです。だから是非宮崎にも来てほしい(笑)

原田:記事についてはおもしろいっていうところを1つのテーマにしてるので、読んでいる方が不快に感じるっていうのは極力避けてます。

事故のことはニュース記事としてアクセス集められるんですけどそれを見て悲しい気持ちになる方もいらっしゃるので、書くとするならその事故や天災に対してどういう対策があるかとかそういう情報としての加工の仕方をしたり、その辺は気をつけてます。
 
MC:情報も人の記事なのか出来事の記事なのかによっても大きく変わるかなと思ったりもするんですね。さっきの別視点ガイドで言うと場所だったりの記事なのか、でも結局店主のおもしろさに寄っていったりするじゃないですか。

かといえ今度ローカルに特化していくと人だけじゃなくて出来事とかイベントとかそういったもう少し無形なものに対する記事が多かったりして、そうなると関わり方がまただいぶ変わってくるのかなっていう気はしますね。人やったらその人と信頼関係さえあればある程度おもしろく書いてもいいような気がするんですけど。どうですか?
松澤:そうですね(笑)
最初は自分なるべく人と話さないようにしてたんですよ。それはフェアじゃないと思ったからというか、自分の記事を読んで行った人ってたぶん自分ほど店長さんに話しかけるわけないんで、自分が味わったおもしろさが味わえないと思ったんですよ。あまりにも話しかけたり積極的に関与しようとすると。

だから関わらないで向こうから得られるだけのおもしろさで書こうと思ってたんですけど、最近はもういいやと思って結構グイグイ中入るようになってきたら、外面、イベントとか場所とか無形のものに思えるものでも結局誰か1人2人は必ずキーマンがいてその人たちの思いが乗ってきてるんで、そうなってくると何事もすべて人なのではと最近は思っちゃってます。

MC:別視点ガイドはどうやってネタを収集するんですか?
松澤:いろんなガイド雑誌買って気になるのをGoogle Mapでピン打ってたりしたんですけど、最近は自分はここ行きたくないんで代わりに行ってきてくださいみたいな読者とか友達に言われて(笑)
でも書けないんですよ。行ったはいいものの書けないような場所が結構多くてそういう所って。あまりにも荒れすぎてたり、こういう場で話すのにはふさわしくない感じの所が結構多いです。

MC:じゃあ結構お蔵入りが多いんですか?

松澤:お蔵入りもそこそこありますし、その辺のお蔵入りのバランスをわからずにものすげー炎上したこともあるんで(笑)だんだん学んできました。

MC:これまでみなさんの中でこんなこと困ったわーとか大変やったわーっていうようなことあったりしますか?

林:ひらつーさんにお聞きしたいんですけど地域を特化してると付き合いの中でこれ書いてくれみたいなことがすごく出てくるんですよ。本当に書きたいものとのバランスってどうされてますか?

原田:それ最初多かったんですけど、うちが良かったのは編集の本田と広告とかビジネス寄りの僕って担当分けてたんですよ。で対外の窓口僕にしてたんで僕がいろんな方と会ってつながった時に書いてくれって頼まれるじゃないですか。それで本田に持っていったらやっぱりおもしろいっていう基準に達してなかったらアウトなんですよね。

で申し訳ないんですけど枚方つーしんのテイストとはちょっと違うっていうのを丁寧に説明してお断りしていくとやってるうちに「これ書いてほしいけどたぶんひらつーやとちょっと無理やな」ってわかってもらえるようになるんですよ。だから最初の段階で断るっていうのはすごい大事かなと思いますね。

長友:お金のための仕事をしないっていうのは結構大事かなと思っていて、ちゃんと経済を回すことも大事なんですけどうっかりお金のためだけの仕事をやっちゃうと本来やりたかったことがやれなくなる感じがしてて、体力ない時はやっぱりお金に目がくらむこともあるかもしれないんですがそこをちゃんとNOと言える勇気を持ち続けることはすごく大事だと思います。

MC:全国はそういうしがらみ的なことはあったりしますか?
 
徳谷:しがらみはないですね。最初からやりたいことしかやらないっていう方針を立てているのでそこはブレずにやれてます。そういう意味ではジモコロはお金の部分がある程度安定しているので、その中でどれだけいいもの作るかなんですよね。

MC:お金が安定してるとある程度ちゃんと絞ってできるっていうのはあるんですか?

徳谷:そうですね。

MC:逆にお金の面が不安定やった時代は大変だった?

長友:今でも不安定です(笑)

徳谷:自社でやってたりするとやっぱりそこはなかなかお金とっちゃうとバランス崩れるし、どうやって食ってんのかなーって。松澤さんどうやって食ってるんですか?
 
松澤:ギリギリ食えてるレベルをずーっと続けてますし、借りれそうな人からはとことん借りますけど(笑)
借りれそうな人っていうのがまたネックで貸してくれそうな雰囲気を出してくる人って結構いるじゃないですか。でも誰からでも借りていいかって言ったらダメじゃないですか。借りるって恩を受けちゃうから返さなきゃって思っちゃうんですよね。

だから最悪自分にめちゃくちゃなこと要求してきたとしても付き合いきれるって人にしか借りないようにしてます。一生付き合うぞってつもりの人からしか借りないようにしてますし、仕事もそんな感じでやりたいなと思っていて、かなり無茶な要求してきてもこの人だったらずっと一緒にやっていきたいと思う人だけとやりたいと思ってるんですけど、たぶんそううまくはいかなくなるんでしょうね。

原田:個性というかキャラクターが出てくるとそういう人たちが集まってきますよね。
広告を出していただいてるところもひらつーのテイスト知ってるんで、うちはよく「営業してない」って言うんですけど、営業できないんですよ。
ひらつーのテイスト知らないとこに営業かけて出してもらったら、向こうの考える広告とこっちの考える広告が全然違ってくるんで、お互いにとって反応出ないんですよ。でもうちのテイストに身を預けていただいたらマッチするんで同じ内容でも効果が出てきますね。

林:さっきひらつーさんの売上のグラフを見てびっくりしたんですけど、あそこまで売上をあげていけるっていうのはローカルメディアをこれから始めたいと思ってる方がここにおられたらすごい夢のある話なのかなと思いますし、うちもそうやってきちんと階段上っていこうと今やってるところです。
けど、たぶんそこのサービス設計とかサイトの方針とかっていうのはこれから勉強していかなあかんなと思ってます。テゲツーさんはどうやってお金回してらっしゃるんですか?

長友:私たちは雇用してないんですよね。どっちかって言うとボランタリーにやってきてました。
基本的には自分たちの行きたい所に行って記事を書くっていう形なので、どこでごはん食べようと取材に行こうとやればやるほど時間とパワーとお金を使ってるっていう状態だったんですね。

それは宮崎の魅力を発信したいっていう仲間でやってるのでそれはそれで良かったんですが、持続可能にしていこうとした時にやっぱりそれでは続かない現状が出てきました。じゃあどうやって持続可能なものにしていくかって言った時に雇用しちゃうと雇用するための仕事を作んなきゃいけなくなるなと思って。

それができてるのがすげーなと思うんですけど、これからは自分の足で立ってる人たちが思いを持ったプロジェクトで緩やかに集まっていくっていう風になっていくといいなと思っています。

例えば自分でお給料も決めれるし、上司部下っていう関係性もなくフラットな組織づくりをやりたいなと思っていて、テゲツーはそれが一番しっくりくるんじゃないかなと思っています。
柿次郎さんの会社が今個人事業主の集まりですごい優秀な人たちがギュッと集まってやってる運営がこれからやってみたいなと思う組織形態なので、そこのおもしろさと難しさなどあれば是非聞いてみたいなと思います。

徳谷:株式会社Huuuuっていう会社が僕が1人社長で1人専属のアシスタントがいます。
彼も雇用はしてなくてフリーランスなんですけどアシスタント代を固定で払って僕から発注して書いた分プラス他からの個人の仕事もやっていいよっていう感じ。ここから先はおまえ次第やぞってちょっと追い込みながら。でも現状半年やって全然30万40万みたいな感じで、それはまぁ僕の会社に来てる仕事を一緒にやるっていうところでどんどん上積みしていくと。

ジモコロはライターの名前とか顔が出やすいので結構個人の仕事とか来やすくなるんですよ。
すると彼自身の仕事も増えてっていうところで、プラス他の5人はもともとフリーライターで成り立っていたりしたんですけど、要は仕事の筋をどれだけ増やしてあげるかがたぶん、ある意味僕は親方のポジションですよね。

いかに仕事をつくるかっていうところで僕はジモコロとBAMP2つあるので定量的に仕事はつくります。プラス広告系の相談が来たらその都度彼と彼が今空いてそうで向いてるなと思ったら2〜3人選んで、プラスカメラマンを外から引っ張ってきて回して僕が搾取するっていう(笑)いい搾取ですけどね(笑)

メンバーのみなさん。
これはメリットとして雇用しなくていいので例えば5〜6人を雇うなんて相当難しいですし、ただ彼らにとってはデメリットがないようにはしてます。
一応福利厚生がチャットワークっていうツールの有料プランと(笑)Dropboxの容量無制限のやつと、あと名刺。名刺がなくなったらタダで送ってあげる。
要はフリーランスの人って結構名刺のデザインがそこそこの感じで使っちゃうんですよ。デザイン性がまず生まれないんですよフリーランスには。

MC:本人の限界がありますからね。

徳谷:だから一応株式会社Huuuuって会社名が入ったプロに頼んだデザインがしっかりした名刺を持ってると交渉がしやすい。でフリーランスの人に交渉上手な人は少ない。

MC:仕事なくなるのが怖いですからね。
 
徳谷:その時に株式会社Huuuuっていう法人格を間に挟んで僕が見積もりの相談にタダでのる。普通に個人で受けるより法人を通した方が見積もりも上がるよねって。仕組みとしてそうなんで。

それをうまいこと利用してもらう。というように明確にメリットを渡して、あとはお茶したり飲みに行ったら僕が全部出すとか(笑)親方っぽいこともやりつつ、あとはフリーランスってどうしても孤独感がつきまとうので常にチームでやる。もし風邪ひいて体調を崩したら他に人が請け負う。そういう信頼感を作っていけばまぁもとからフリーでやっていた人であれば。

MC:そうですね、フリーの一番の怖さは自分の代わりがいないですもんね。

長友:フリーランスで働いてる人はいっぱいいるじゃないですか。そこから仲間にしていく基準みたいなのってありますか?

徳谷:僕はやっぱり地方取材なので1泊とか2泊一緒にいてもストレスを感じない人ですね。人付き合いの原点的なコミュニケーションがとりやすい人ですかね。だから現状知り合いとか友達みたいな人が多いですね。

MC:雇ってくれとは言われないんですか?
 
徳谷:弟子になりたい!とかそういうのは来るんですけどそこまでの時間はないので(笑)
そこまではできないですけどちょうど12月にそれをもっと拡大しようと思ってパラレル親方っていう僕みたいな親方が今東京でこれからすごい増えるんですね。周りでなんですけど。
親方を4人集めてライター候補の人を集めてそれぞれの親方が2〜3人ずつ声掛けるんですよ。

親方が1対1で与えられる仕事って月に1〜2本、ということは教育の機会も1〜2回じゃないですか。するとなかなか伸びない。それはやっぱり会社内にいないので。

それを親方4人で1人の弟子をシェアしたら4倍にできるんじゃないかなと思って。一緒にやってる親方から来た仕事の例えばアシスタントが受けきれないってなったら孫に仕事とか機会渡して、チームの仕組みをだんだん複雑にしていくと結構やることが増えるんじゃないかなって。まぁまだ構想段階なんですけど。

MC:そういう形の親方が増えればできるって話ですもんね。
 
徳谷:そうなんですよ。親方によって全然教え方が違うので4人の親方が持ってる仕事の筋も違いますから。親方同士の連携が生まれたら親方も仕事が来やすい。要は東京で編集プロダクションとかの数が少ないのにメディアがどんどん増えていってて、編プロに行かずなんとなくメディアとフリーで仕事ずっとやって伸びないっていう人が世の中山ほどいるんですよ。彼らも教育の機会求めてるので教育の機会もセットで。

MC:メディアの数が多い少ないっていうのは東京と地方でまた変わってくると思いますけどね。枚方で親方いっぱいつくるとしたら完全にあふれますからね。そういう意味では形態も地域によってさまざまですね。枚方つーしんさんは雇用されてますもんね。

原田:掛け持ちの記事1本いくらっていうのは最初の段階では合わないというかやっぱり継続性が大事なので継続していかないんですよね。
枚方にもうちょっと違うメディアがあればいろんなスイッチできると思うんですけそこが難しいので雇用するのは大きいかなと。少なくても80%以上枚方つーしんのことを考えてもらえるっていうのも1つですし、イベントとか何かする時にマンパワーっていうのが大きくていろんなことができるのでリアルの場とかそういう展開っていうのは強みになりますね。

こういうリアルの場で読者さんがライターの顔を見ると身近に感じるというかそれによって人のつながりっていうところになるので、媒体とのつながりから人とのつながりになるとより深いものになるっていうのはすごい感じてますね。ローカルメディアにとってライターの顔出しって大きいかなと思います。
誰が書いてるかわからない情報の気持ち悪さってどんどん広がってるんかなって思うので。顔出しNGであれば横顔とかイラストとかそういう工夫があればいいかなと思います。

ひらつーメンバー。
長友:私宮崎県でやっててもすごい知ってる感じで声かけられたりするんですけど、枚方市でやってたらみんな知り合いみたいにならないですか?

原田:読者さんなかなか声かけづらいみたいで情報提供とかで取材、プライベートに関わらず見ましたとかは来ますね。そこはおっしゃったような広がりっていうか、やっぱり枚方なのでより高いのかなっていうのは思いますね。

MC:見てる人が身近にいてる確率高いですからね。
 
林:さっきのライターの話で言うと、テゲツーさんもそうかもしれないですけどアマチュアの人で滋賀のことを一生懸命発信するお手伝いしたいんですっていう人が多いんです。
そういう人たちにどう仕事を振るというか、大学卒業して書く仕事したいんです!って人に来られてもしがトコだけでは食えへんでみたいなとことかもどうしていくかみたいなところが今1つうちのテーマではあります。
たぶん東京のライターのつながり方と地方のライターのつながり方って何かいろんな形があるのかなと今聞いてて思いました。

MC:書きたいものにものすごいこだわりを持ってるライターさんも中にはいるんですか?
 
徳谷:もちろんいますけどこだわりがある人はある程度実力がある人なので。なんとなくライターになりたい人が増えてるんですよ。
僕はプロ意識が高い記事とアマチュアイズム的なものがそんなに読み手にとったら関係ないと思っていて、逆にアマチュアっぽい方が親しみがあって読みやすいとか絶対あって、東京の広告業界の中でのWEBメディアでプロとしてライターを育てるっていう土壌にいると、どうしても求める水準が高くて背負っちゃうと人を選ぶ基準が高くなってそこのマッチングができないんですよね。

だからパラレル親方みたいなわかりやすいものをつくって20〜30人集めるのもちゃんと書類審査というか、原稿がいいか経歴、キャラクターがいいかっていう。でもまぁ雇用した方が早いとは思います。ただ僕二拠点生活しててオフィスがないんですよ。でも人育てるってなると1つの場所がないとちゃんと面倒みきれないんでそこは悩みというかデメリットですよね。

松澤:オフィスに住めばいいんですよ。俺オフィスに住んでますもん。3階建ての一軒家なんですけど3階をオフィスにして1階2階に俺と社員住んでますもん。

徳谷:やだな〜(笑)
 
MC:東京と長野の二拠点生活ってどういう頻度で行ったり来たりするんですか?

徳谷:週1ぐらいで行き来してます。長野3日東京2日地方2日東京2日長野4日みたいな。ずーっとだから腰も痛いですし、充電器がすごい増えていくし。

長友:うちもちょっと変わってて夫が松島で私が宮崎なので遠距離結婚で月に1回1週間ぐらい帰ってきてくれてその間は子供の面倒を見てくれるので私は子供を連れてけない仕事をやって、基本的に育児を頑張ってます。
自分が人生の実験をするのとメディアって発信することでそれをおもしろいって言ってくれる人もいらっしゃるので、自分の人生を実験台にしたい人にはすごいおすすめです。
 
林:うちも嫁がライターをしてるのでしがトコを始めた頃は子連れで行けるカフェを特集したりしてました。それも取材で行くというよりは普通に行ってめっちゃいいやんってなったらその場で交渉してっていう。そうやってやるからリアルな情報にどんどん入っていけるし、読者の方にもリアルに楽しんでもらえるのかなと。

長友:あんまり仕事と思ってない(笑)

MC:ここから先の展望みたいなのってみなさんありますか?

長友:私松澤さんのお話聞いてやってみたい!と思った。1ヶ月どっかに住むって。
 
松澤:自分たちの場合は1ヶ月間福島県にいて最初の2週間はあちこち福島県内の宿とかエアビーとかいろいろ泊まったんですけど最後の2週間は中ノ沢温泉っていう温泉街の温泉旅館に逗留し続けました。
1日4回ぐらい温泉入ってました。安く泊まってるから暖房付けてくれないんで。温泉入って体があったかいうちに書いて冷えてきたらまた入ってのくり返しで。
いろいろ行きたいですね。海外とかも行きたいんでなんとか台湾とかでスポンサーとれないかなと思ってるんですけど。フィンランド行きたいんですよね、僕サウナ好きなんで。

徳谷:僕はWEBメディアをずっとやってるのでWEBメディア以外のことをやりたいですね。
1つが地域の名産品とかお土産をつくるとか、触れるものとか食べれるものとか。あとは雑誌とか文化的なことを発信して数字の世界から距離を置きたい。
それがもし評価されれば全然違うこともできるはずなので、それはクラウドファンディング使ってもでもいいですし今時のやり方で35歳の僕が今できることをバーって詰め込んでやれたらいいなと思ってます。いろいろ新しいことは来年はやりたいなと思ってます。

林:テゲツーさんの寺小屋だったり別視点のツアー的なやつとかひらつーさんもそうですけど、やっぱりリアルな場をどこまでやるかっていうのはずっと課題に思いつつ、僕もWEBの人間なんでついつい後回しにしちゃってやりたいなと言いながらできてないので、今日改めてひらつーさんの三角形の図見てあれってほんとにあるべき形だなと思ったのでそこはやっていきたいなと思ってます。
 
長友:やっぱり手触り感のあるものがいいなってすごい思うんですよね。
私はすごい仕事が大好きな人間で朝から晩まで仕事をするっていうのをずっとやり続けてきたんですけど、妊娠して体的にも時間的にも制約が出てきた時に、この限られた時間でやりたいことって何だろうって思った時に、手触り感のあるものをすごくやりたいって思ったんですね。

それはその場だったりとか人が変容するところを見れるものだったり、テゲツーがあって良かったって言っていただけるようなものに育てていきたいなって思います。1人でできないことがたくさんあると思っていて、今日ここに書きたいって言ってもらえるっていうのはすごくそういうものにできたらいいなって思いましたし、テゲツーに関わると人生がより豊かになったっていう風なものにどんどんしていきたいなと思いました。

今日たくさんのヒントをいただけたことをすごくうれしく思いますし、このあとみなさんとお話しながら持って帰れるものをいっぱい見つけられたらいいなと思います。

松澤:雑貨屋をまず開きたくて、結構海外の店に行くとクソみたいなおもちゃいっぱい売ってるんでそれを売りたいっていうのがありますし、あと珍スポット結構先物つくってる人が多いんで流通に流したらめちゃくちゃ売れそうってものいっぱいあるんですけど、売りっ気のない人たちが多いんでそれを代わりに売りたいっていうのがありますね。
そうすると人手が必要なのでうちは社員は増やしていきたいっていう方針でいます。ひらつーさんぐらいの規模感にはしたいですね。

原田:個人的なところが大きいんですけど、僕会社つくった当初から枚方で大きな音楽フェスをやりたいってずっと言い続けてて、世界的なアーティストに来てもらって、枚方の淀川の河川敷の川の上にステージ浮かべてっていうのを思い描いてます。
世界的なアーティストが来たらみんな思うことが1つあると思うんですよ。「なんで枚方なん?!」って(笑)だから音楽フェスに限らずその「なんで枚方なん?!」って思わすものをいかにつくっていけるかっていうのがうちの会社の今後の1つの形というか、そこを目指していくことがローカルメディアというところの地域の枠にとらわれないということと、地域の可能性を高めていけるっていうのがあるので、地域にあるものをしっかり取り上げていくのも1つなんですけど、「なんで枚方なん?!」っていうのを思ってもらうっていうのが今後の1つのテーマですね。

以上、午前の部の様子でした!

昼食タイム

 

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ワークショップ

PRタイムあとは、参加者がA・B・C・D・Eの約10人ずつの5グループに分かれて、各テーブルにゲストが入り、テーマトークを行いました。

テーマはこちらの4つで、時間は約30分ずつ。
 
①ローカルメディアの役割②コンテンツ、どうやって面白くするか③マネタイズについて④ローカルメディアの今後

 

▶︎今回は「えんたくん」という丸いダンボールに丸い模造紙を置いて、それぞれが話した内容や思ったこと、考えたことを自由に書き込んで行き、最終的に話した内容が記録されるというツールを使用しました。
 
えんたくんをみんなのひざに置いて、みんなで円になって実施しました。
 

ワークショップの内容 

 
A・B・C・D・Eの5グループの4つのテーマの記録です。
※クリックで拡大していただくと文字見やすくなると思います!
 

①テーマ:ローカルメディアの役割

 
▶︎A班(コーディネーター:徳谷さん)
 
 
 
 
▶︎B班(コーディネーター:長友さん)
 
 
 
▶︎C班(コーディネーター:松澤さん) 
 
 
▶︎D班(コーディネーター:林さん) 
 
 
 
▶︎E班(コーディネーター:原田さん) 
 
 
 

②コンテンツをどうやって面白くするか

 

▶︎A班(コーディネーター:原田さん)
 
 
▶︎B班(コーディネーター:徳谷さん) 
 
 
 
 
▶︎C班(コーディネーター:長友さん)
 
 
 
▶︎D班(コーディネーター:松澤さん) 
 
 
 
▶︎E班(コーディネーター:林さん)
 
 
 

③マネタイズについて

 

▶︎A班(コーディネーター:林さん)
 
 
 
▶︎B班(コーディネーター:原田さん) 
 
 
 
▶︎C班(コーディネーター:徳谷さん) 
 
 
 
▶︎D班(コーディネーター:長友さん) 
 
 
 
▶︎E班(コーディネーター:松澤さん)
 
 
 

④ローカルメディアの今後

 

▶︎A班(コーディネーター:松澤さん) 
 
 
 
▶︎B班(コーディネーター:林さん) 
 
 
 
▶︎C班(コーディネーター:徳谷さん) 
 
 
 
▶︎D班(コーディネーター:原田さん)
 
 
 
▶︎E班(コーディネーター:長友さん) 
 
 
 
最後に総括と言うことで各ゲストから当日のまとめについて一言ずつお話ししていただき、イベントは無事に終了しました!

 

 
全国からたくさんの方にご参加いただき、本当にありがとうございました!!
 
次回の開催をお楽しみに!!